世界史の勉強法

 

 ◆ 世界史の勉強法
注意してほしいこと!!
予備校・塾に通う受験生の勉強法
高1・2高校生の世界史勉強法

 2学期以降から世界史を始める方の勉強法
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◆ 世界史の勉強法

ここでは、予備校・塾に通わずに参考書などを使って自習する受験生の勉強法について書きます。

はじめに・・・

 このガイダンスはHP開始時からあるコンテンツで、自分の経験だけでなく今までにうけた受験生からの相談や質問をもとに改訂を繰り返し、現在に至ります。今後も教科書の改訂や受験生の質問からどんどん内容は変わっていく(進化していればいいのですか・・・)でしょう。

 受験生の質問から本当に多くのことを学びました。実感したのは「勉強法は人それぞれ違う」、「流れの軽視、問題演習不足、過去問研究の不徹底など同じような部分で勉強の問題点を抱えている」ということです。志望校によってやるべきことが違うし、人によってやりやすいことやりにくいことがあるので当然勉強法違ってきます。

 ここでは「こうやれ」と一方的に書くより、大筋として勉強時にやっておいてほしいことやいろんな複数のやり方を示すほうが自分にあった世界史の学習法を見つけるのに役に立つと思い、そういう考えに基づいて勉強法を書いています。お勧めの本や僕自身の考え方などはコラムに書いています。

 受験生・世界史を勉強するの方が「自分に合う勉強法」を見つけるきっかけになれば幸いです。

新課程と旧課程

 学習指導要綱改訂で現在は高1・2が新課程に移行しました。高3は旧課程です。旧課程と新課程が違う点は表記の違い、一部テーマのくくり方が違う。現代史や横のつながり重視などありますが数学など他教科と比べたら大きな違いはありません

 

世界史学習でやるべきこと

世界史の受験勉強でやるべきことは・・・
1.世界史の基本・流れをつかむこと
教科書や参考書などを読む

2.入試で出るポイントを押さえ、入試で必要な知識はなにか知ること
→過去問や過去問で出来た問題集で問題を研究する。これをやると入試でよく出るポイント、入試で必要な知識ははなにか、どこまで押さえる(覚える)のかがわかります。これをやっているかどうかで差がでてきますよ。

3.自分の弱点を知り、補うこと
過去問で出来た問題集、模試をやり、間違えたところを徹底的に復習する。

4.志望校で合格点を取るよう過去問を研究すること
→志望校の過去問を研究して特有のテーマや出題形式になれて合格点を取れるようにする
などをする必要があります。

 ここで勧めるする世界史の勉強法を簡単に言うと、「世界史の基本的な流れと事項を押さえて、過去問や入試で使われた問題を集めた問題集から受験世界史ではどんな問題が出るのか、どんな問題が正答しないといけないのかを自分で研究し、自分の弱点を補っていく」方法です。

 

世界史学習で必要なモノ
 世界史学習で必要なモノは、教科書、参考書、問題集、用語集、資料集です。教科書、資料集は学校のものでいいです。参考書、問題集、用語集についての詳しいことはコラムのところを見てください。

 

学習計画は・・・

入試当日までにやるべきことは大きく3つのSTEPがあります。

 

 

STEP.1基礎力を付けよう!
世界史の全範囲の流れを押さえ、基礎・標準レベルの問題は確実に正答できる学力を付けること。夏休みは現代史、文化史の学習と一学期やったことの復習する。

STEP.2応用力を付けよう!
志望校の過去問をみて研究し、志望校に出やすいテーマ史や正誤や論述などの複雑な設問対策を学習、志望校対策の問題集をこなしてより志望校に合格する応用力を付ける。

LAST SPURT最終確認!
一学期、夏休みにやった問題集をもう一度解いて基本事項を再確認し、過去問を解いて本番に備えよう

 

STEP.1基礎力を付けよう!

 まずは1学期と夏休み(遅くても11月まで)にかけて文化史や現代史を含めた世界史の全分野の総復習・総整理をしてください。
そのやり方は・・・

1.教科書や参考書の記述を読む
まずはその日やる単元・テーマの教科書や参考書の記述をよく読みます。教科書や参考書を一から自分でノートにまとめるのは時間の無駄になりますので注意!(効率のいいノートの作り方・使い方はコラムをみてください。)

2.学習したテーマの問題集を解く
つぎに、1でやった単元・テーマの問題集を数冊解きます。問題集を解く目的は入試で出やすい所、入試で必要な知識はどこまでかを確認すること自分の弱点を見つけだし、そこを復習して本番で間違わないようにすることです。問題集を解いて8割なかったら、問題文をまとめたり、もう一度教科書や参考書の記述を読み直して復習してください高校の授業で終えた単元は1をとばして2から始めてもいいです。全くはじめて勉強するときは問題集をやっても全然できないと思いますので解答を見ながら問題を解いてまとめたり、復習してください。問題集は入試で使われた過去問でできたものをやってください(教科書の理解の仕方、参考書・問題集の選び方や使い方など詳しいことはコラムをみてください)

 

STEP.2応用力を付けよう!

 STEP.1が終わったらには、志望校の過去問をやり、徹底的に志望校の過去問研究(研究方法は資料室の所を参照してください)などSTEP.2に移ります。過去問研究にもとずいて志望校でヨコのつながりが出やすいとか、経済史が出ていたなど、今までやった通史ではないテーマ史や正誤問題などの対策もやっていってください。あと、志望大学対策用の問題集もやってください。STEP.1でやった問題集も定期的にやり、復習することもお忘れなく

 具体的な対策は資料室にあるのでそちらを見てください
私大対策の勉強法
センター対策の勉強法
国立対策の勉強法
論述対策の勉強法

 

総復習、総整理の注意点

1.学習の順序
高校の授業では教科書の目次通りやったとおもいます。教科書を中心に勉強を進める場合はその順序でも良いでしょう。

 おすすめな順序は現代史とそれ以前に分けて東アジア(中国・朝鮮・北アジア)、欧米、インド、東南アジア、西アジア、アフリカというように地域別の通史(縦の歴史)の順番で勉強していってください。これは教科書の目次のような断片的に同時代(横)を見ていくよりは地域別に通史(縦の歴史)で見ていく方が内容や流れがつかみやすいからです(教科書を読んでもわかりにくいのはこの問題があるからです)。はじめるのはどの地域からでもいいのです。東アジア(中国・朝鮮)以外で各国史からはいると逆に細かすぎてわかりにくいのであくまで地域毎にしてください。区分がわからない方はHPの世界史確認ノートを参考にしてください。

2.世界史にかける時間
世界史の勉強は土日などまとまった時間がとれるときに、計画を立てた1週間にこなす分量を割り振ってそれをこなし、後は
次回の勉強時・学校の休み時間や通学の電車などでもう一度問題集を解いてみる(2回目なのでそんなに時間は掛からないと思います)くらいする時間を割けば十分です。全範囲の総復習・総整理は秋にずれ込んでもかまわないと思いますが、秋は模試なんかで忙しいので、出来るだけ早くこなしてくださいね。予定表作りましたので活用してください

3.夏休みには・・・
 夏休みには、文化史と現代史をやってください。なぜこの2つをやるかというと、短期的に集中してやるのが効果的だと思いますし、学校の補習授業や塾、予備校の夏期講習で扱われやすいテーマですから。自習の際の勉強法は一学期の勉強法と同じです。(詳しくは世界史攻略ルート「文化史」「現代史」を参考にしてください。)

4.問題点
 この方法・計画では高3現役生の場合学校の授業との兼ね合いをどうするかという問題があります。上のSTEP.1のやり方で高3までに終えた範囲の復習をしつつ、授業をうけて1週間毎にその週やった範囲の問題集を解くとかしてもいいでしょう。また、上のSTEP.1のやり方で自習でどんどん先に進み、授業で復習するやり方もあるでしょう。授業の進み具合を考えて自分に合うよう改良してください。

 

LAST SPURT
  入試直前期には問題集をもう一度解いて基本事項を再確認し、時間を計って過去問を解いて本番に備えよう

 

センターor2次のみ

1.センターのみの受験生は・・・
基本的には上に書いた方法や計画ですが、詳しくはセンター対策の勉強法で書いています。そちらを見てください。

2.国立2次で論述のみの受験生は・・・
 上に書いた方法や計画で進めてください。論述のだけなのにSTEP1にある問題集などを必要かあるのか疑問に思うかもしてませんが、世界史の知識を得て定着させるにはこの方法が一番です。
上と違うところは、学習してきて出てきた世界史の用語(特に制度などに関するもの)を簡単に説明する訓練をしてみてください。論述問題の対策など詳しくは「論述対策の勉強法」で述べます。

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◆ 注意してほしいこと

 

計画をしっかり立てること

 どの教科でも同じですが、受験本番までに何をするかを確認して、いつやるかのおおまかな計画をきっちり立てることが重要です。特に世界史は未学習分野があるのは致命傷です。経験上計画というのは順調に遅れるものなのでそれを踏まえて計画を立てましょう。

 また計画を立てるのに時間を掛ける事はしないように! だれもはじめから完璧な計画はたてれません。計画段階で何をやればいいか神経質に時間を掛けて考えるより、早く勉強を初めてあとで合うように計画を変更・改良すればいいのですから。

 

後に回さないこと
 学校の定期テストのノリで受験も試験直前に集中してやろうという考えを持っている人がいるかと思いますが、世界史で安定した得点を取るコツは、流れを押さえて、問題集や過去問を何度も繰り返し、自分がミスしやすい所をなくして、用語・語句のいろんな関係を押さえてしっかり理解することが合格に必要などんな問題に正答できる力をつけることになります。ですので出来るだけ早いうちに勉強を始めてください。

 

世界史は適量をこなすこと

 世界史という教科はハマればおもしろくて、楽しいものです。しかし、国立なら5教科、私立でも3教科を勉強するのが普通な現状で、しかも英語や国語よりも配点が少ないことが多い世界史に時間を掛けすぎて、他教科の勉強をおろそかにするのは危険です。

 受験の世界史では他の受験生より少し得意なアマチュアで十分で、プロやマニアにならないように気をつけましょう。いかに時間を掛けずに効率的に勉強するかが重要です。

 

焦らずじっくり取り組むこと
 勉強しているのに点が伸びない、覚えてもまた間違えるということで焦る人がいますが、勉強というものはやってすぐに効果が出るものではないし、一度で何でも理解するのは難しいものです。焦らず受験本番までにじっくり、繰り返し取り組んでください

 

たくさん間違えること
 問題集をやってはじめからすらすらできる人はまずいません。間違え当然です。失敗は成功の元ということです。間違えても落ち込む必要はありません。ただ間違えた所は必ずしっかり復習(復讐)しましょう。本番までに間違える箇所をゼロに近づけるかですよ。

 

健康でいること

 寝込んでしまうとそれだけで計画は狂っていまいます。1年間健康でいれるようにあまり無理なことはせず、十分体調に配慮してください。体調が思わしくない場合は悪化・長引かないよう休むとか、医者に行くとか早めの対応が重要です。

 気分がのらないとか、精神的に不安になったりすることもあるでしょう。自分で気分転換になることをしたり、やり終えた問題集を眺めながら「自分はこれだけやってきたんだ!」と自分に自信を持ちましょう。

 

疑問は放置しないこと
 これどういうことなんだろう?という疑問を持ったら必ず放置せず、自分で調べましょう。疑問を持つのは理解への第一歩ですので大事にしてください。用語集や参考書、現在ではネット検索でわりと簡単に調べられます。疑問のなかには受験レベルをこえる大学に受かってから調べるべきものもあるかと思います。それは大学に入ってから詳しく調べましょう。

 

地理の勉強も!
 この都市どこにあるのかな?この山脈どこにあるのかな?思ったら必ず資料集の歴史地図で確認しよう。歴史なんだからといって地理をおろそかにすると痛い目見るのか世界史です。白地図などに書き込むなど地理や地図もつかって世界史を見ていこう!

 

◆ 予備校・塾に通う受験生編の勉強法

基本的には予備校や塾のカリキュラムにしたがってください。

 

注意してほしい点

1.かならず問題集をやってください
予備校や塾の授業を聞いただけで
わかった気になったまま終わる可能性があります。問題集で「本当に自分はわかっているのか?」を確認してください。ペースは一週間に学んだ範囲を土日にでも問題を解くだけでいいです。

2.かならず教科書も読んでください
どの予備校や塾の授業だけでは教科書の全範囲をカバーしきれません。
教科書を必ず読んでください。授業前に読んでいけば良い予習になりますよ。

3.ノートまとめ直すのは・・・
 自分で一からノートをつくるとか、授業ノートをノートを清書し直すことはやめたほうがいいです。この作業は全く無意味だとは言いませんが、時間は掛かるし(5(3)教科もある人にそんなことをしている時間はさすがにないですよ)、きれいなノートを作ったという達成感から、ただ勉強した気になって自己満足に終わる可能性があるからです。ノートは授業のノートやテキストで十分です。後からメモ書きするペースをとりながら授業でノートを取るなど工夫してください。

 

志望校攻略の研究をしっかりやってくださいね!

 秋以降は志望校の過去問を解いて志望校攻略の研究をしっかりしてください。予備校では有名大学対策の講座はありそれをうけるのも効果的です。各大学には出題パターンや出題分野に特徴があるので、そこは予備校や塾に頼らず自分でもしっかり研究しょう!! それと平行して、前に解いた問題集も復習の意味で何度も解いて忘れていた所を補いましょう!!。

 具体的な対策は資料室にある以下の所を見てください。
私大対策の勉強法
センター対策の勉強法
国立対策の勉強法
論述対策の勉強法

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◆ 高校生の世界史勉強法

 今年受験ではなく、学校等での家庭学習の方法ということで書きます。(今年受験生の方は上の受験生の世界史勉強法を見てください。この方法をこれからやると、間に合いませんから・・・)

 

経験談・・・

 僕は、高校生に時にやっていたのは、教科書と参考書と高校の授業の板書やプリントをもとに自分でノートにまとめていました

 まとめるといっても、いろんなやり方があります。を数字や↓などを使って流れを箇条書きにするとか、図表や教科書にある年表をコピーして、そこに書き込んでいくとか、略地図でまとめる(アレクサンドロスやチンギス=ハンなど征服地や滅ぼした国などが多いものはこの方法が1番!!)とか・・・いろいろ自分で工夫してみてください。

 

世界で一冊しかない参考書・・・
 参考書は、山川の「エッセンス世界史」文英堂の「これでわかる世界史B」などがいいと思います。この2冊が「このテーマではこれがポイント・流れの中心」というのがよくわかる参考書です。これらを参考にまとめて、世界に1冊しかない自分に合う参考書を作ってくださいね。

 

テスト対策・・・
 やる時間は土日にその週学校でやった範囲をやっていけばいいでしょう。テストでいい点を取るには、テスト問題を研究することです。前回のテストを教科書・ノートからどのように出ているかなど細かく研究してください。

 

受験のために勉強している方に・・・

 学校の授業で流れや教科書の内容を確認し、自習で問題集をするなど、学校の授業を活用して計画を立ててください。これはごくまれな場合だと信じたいのですが、学校の先生によっては、教科書の文字をなぞるだけの先生、教科書からかけ離れた自分の専門分野をやる先生、ひたすら暗記を強制するだけの先生など問題のある先生がいるそうです。その場合、要領よく良い成績を取り、受験で世界史を選択する場合は予備校や塾に通うか参考書などでがんばって自習してください。

 上の受験生の世界史勉強法を参考に、自分にあったスケジュールをしっかり組んでいってください。また時間もあることだし自分でノートにまとめていってもいいです。

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◆ 2学期以降から世界史を始める方の勉強法

 

まず・・・
 上の世界史の勉強法で書いた学習計画を残りの時間でやらなくてはなりません。志望校の過去問研究も少なくとも12月から始めてください。試験本番までの残りの時間と照らし合わせてしっかりと計画を立ててください。

 

時間短縮の方法
 時間短縮してやる方法としては、すでに学校や自習でやり終えたテーマは、いきなり問題集をやって、答え合わせをして8割あればテーマはわかるということで次のテーマに進み、8割なかったら問題集をまとめたり、教科書・参考書を読んで復習します。これである程度は時間短縮できるでしょう。

 

苦言を一言
 過去に2学期以降から始めて、見事大学に受かった方を見てきましたが、僕が感心するほどのすごい努力をしていました。ここでは他の方は4月から始めている人もいます。その差を埋めるには、計画をしっかり立てて、努力しないとできないことをよく理解してください。短時間では成果も見えずに焦ってしまうかもしてませんが頑張っていきましょう!!

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