コラム・学習編

 

教科書について
用語集について
参考書について
問題集について
まとめるとは?
なかなか覚えられない!!
地歴・公民科の選択
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教科書について

 どの教科書がいい?と聞かれるんですが・・・

 よく「どの教科書がいいですか?」と聞かれますが、教科書のシェアでは山川の詳説世界史がよく使われているようです。しかし、志望校の問題がある特定の教科書の本文を使っている(同志社など)場合以外はわざわざ買い直す必要はないと思います。センターだって「多くの教科書で書かれていることを出す」といってますし・・・。

 教科書をまとめる方法は有効?
 教科書を1から自分でまとめて、勉強する受験生がいますが僕はあまり勧めません。教科書の中では試験で出にくい所、書かれていない部分もあるし、これをやると時間がかなりかかります。それに教科書をまとめたノートやポイント集がすでに市販されています。それよりも教科書の数ページ文の内容を凝縮してつくれた問題集の問題文をまとめた方がまだ効率的です。教科書は読んで流れをつかみ、地図や図を見ておくものです。(下で効率のいいサブノートの作り方を紹介しています)
教科書が内容がなかなか理解できない!

「教科書が内容がなかなか理解できない!」という相談もよくされます。なぜ理解できないかの原因を考えてみると、本文をただ丸暗記しようとしている、内容の要点や流れを把握しながら読んでいない、分からない所を放置している等使い方に問題があったり、教科書の内容が細かいことまでかいてあり量も多く難しいと感じたり、逆に記述が簡略すぎて因果関係がよくつかめないと感じているなどいろいろ考えられます。

教科書を理解するやり方としては・・・

教科書の内容が難しいと感じる場合
教科書の内容の大まかな流れやポイントを示した参考書(文英堂の「これでわかる世界史B」や聖文社の世界史ハンドブックなど)を読んでから教科書を読んでみよう。

教科書の内容が簡略すぎると感じる場合
山川から出ている分厚い本や数冊に分かれている本など詳しくのっている本を読んでみてください。

教科書の内容を理解する方法
市販のノート類を教科書の要点をつかむため、教科書の内容を確認する問題集として使いながら教科書の内容を理解する方法があります。詳しいやり方は下のサブノートを見てください。

教科書の内容が面白くないと感じる場合
わかりにくい部分の流れをわかりやすく説明したり、おもしろい世界史のエピソードが載っている中経出版の「忘れてしまった高校の世界史を復習する本」を読んでから教科書を読んでみよう。

 

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◆用語集について
用語集丸暗記は有効?

 よく、「用語集を暗記すればいいですか?」と聞かれますが、この勉強法は薦めません。世界史の用語は英単語を覚えるのとは違います。流れや関係を無視して、用語集を覚えようとすればよほどの暗記の達人でないがぎり挫折します。流れや関連を踏まえてストーリーとして覚えれば正誤問題や論述問題は答えられないと思います。用語集は暗記するものではなくわからない用語を調べるものです。

 早慶上智では難問の選択肢を用語集の記述を参考にしているので、これらの大学を受ける人は教科書だけでなく用語集の内容も読んでおくことを勧めます。この場合も暗記するではなく、「読んでおく」、「見ておく」のですよ。

用語集の頻度数=入試で出やすい度数?
 「用語集の頻度○○以上を覚えればいいのか?」ということもよく聞かれますが、誤解する点があるので述べますが、頻度というのは十数ある教科書にその用語が載っている教科書の数です。受験の問題ではある特定の教科書からだけではなく多くの教科書の載っていることから問題が作られていることが多いのですが、頻度が低くても受験で出やすい用語(たとえばメネス(頻度2)、藩鎮(頻度2))もあることから、「頻度が高い=受験で出やすい」と断言出来ない面があることを理解してください。

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◆参考書について

 

 参考書と言っても・・・
 教科書の解説の本や受験でよくでるポイントを載せたの本・・・と世界史の参考書は種類が豊富です。内容も、暗記中心や流れ中心、受験レベルを超えた内容が多くあるものなど様々です。基本的に教科書を読んで十分理解できるのであれば参考書は特に必要ないでしょう。
 

参考書の選び方・・・ 

 参考書を選ぶときには本屋で参考書を手にとって自分で出来そうな、わかりやすいと思う本を時間を掛けて読み比べて選んで買ってください。参考書には人それぞれに相性というか、合う合わないものがあるので・・・。参考書をやるときに注意してほしいのは参考書それだけで勉強せずに必ず教科書や問題集を平行してやってください。また、それらの本をまとめようとはしないでください。

 よく「どれがいいですか?」と聞かれるので、お薦めの本を上げると・・・

流れをつかむのにわりとまとまっている本
文英堂の「これでわかる世界史B」(基本事項に沿ったまとめや説明で流れやポイントがわかりやすい。教科書の入門書)
駿台文庫の「短期攻略センター総整理世界史B」センター向けの本ですが、一冊で流れや基本事項を掴むのにおすすめ。教科書の入門書)

教科書の内容を詳しく説明した本
山川の「ナビゲーター世界史B」(教科書では省かれた因果関係などを説明した教科書の解説本。)

 漫画ものについて
 漫画では複雑な内容を分かりやすく解説し、ストーリーが理解しやすいものですが、参考書コーナーにあるものは断片的で流れがつかめず、児童書として十数冊のシリ−ズものは世界史の範囲をすべてカバーしていないので世界史の参考書としては使えないと思います。

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◆問題集について
問題集の選び方・・・

 問題集は教科書の内容確認用問題集と入試で出された過去問を使った受験用問題集の2種類あります。自分の計画と学力に合わせて2種類バランスよくやってください。過去問を使った受験用問題集をやる理由は学習法でも書きましたが入試で出るポイントを押さえて、入試で必要な知識は何か調べ、自分の弱点を知り、補うには過去問が一番だからです。同じ分野の問題を数題やってみれば分かりますが大学が違っても似たようなポイントを聞いてきます。過去問を使っているかどうかは、各問題の後ろに◯◯大学(改)とあるか、前書きに「過去問を使用」と書いてあるとか、問題形式がバラバラのものなどの点でみきわめてください。

 また、受験対策の問題集では創作問題や予想問題をあつかったものがありますが、これらは過去問をまねて作るわけですが、やはり過去問とのズレがでてくるので「過去問で作った問題集」の方がいいと思うのです。このような問題集は結構種類があります。本屋で自分にあったのを選んでください。

 ただ過去問を使った問題集でも、難問が多く集められたものもあり、はじめにやるものとしては向きませんので気をつけて選んでください。

お勧めの問題集・・・

 もし僕がどれがいいか聞かれたならば、
教科書の内容確認用問題集
山川の「スピードマスター世界史問題集」
文英堂の「時代と流れのつかめる用語問題集」
の2種類の内から1・2冊選んでください。

過去問を使った受験用問題集
山川の「新版 分野別世界史問題集(全5巻)」
山川の「世界史問題集」
代々木ライブラリーの佐藤の「オンリーワン世界史完成ゼミ(全2巻)」
Z会の「はじめる世界史 50テーマ」
の4種類の内から自分ができる量をよく考えて数冊選んでください。(新/旧課程版)二種類あるものは
(センターだけの受験生向けのお勧めの問題集は資料室のセンター対策を見てください)

問題集のやり方・・・
 問題集のやり方は勉強法でも書きましたが、複数の問題集から同じ単元・テーマの問題を解いて、8割正解していれば、そのテーマについては、基礎力があると見なして、次のテーマをやりましょう。(もちろん、間違えたところをちゃんと確認してください。次の勉強時にもう一度問題を解いてみてください)8割なければ問題の問題文をまとめるたり、教科書・参考書を読み直したりして復習しましょう。はじめてやる単元やテーマでは問題をやっても全然できないと思います。解答を見ながら問題を解いていき、しっかり復習しましょう。問題集から受験世界史ではどんなことがよく聞かれるかしっかり研究し、自分が何を分かっていないか認識して復習してください。

一問一答の問題集
 「一問一答の問題集をやるのはいいですか?」と言う質問もよくされます。これはあまり勧めません。というのも入試では、よく聞かれる用語・語句はありますが、それを問う問題はいろいろなパターンや聞かれ方をされていて、決して一問一答ではないし、よく出るパターンを暗記してもその通りに出る保証はなく、一問一答では決して流れがつかめませんので。流れを押さえて、入試問題で出た問題から用語・語句のいろんな関係を押さえてこそ合格に必要などんな問題に正答できる力がついたといえます。一問一答を使うのであれば上で上げた問題集と合わせて確認用に使ってください。

最後に一言
 よく質問で「○○をやれば合格できますか?」という類を質問をうけて苦慮します。当たり前のことですが、「受験生ががんばって勉強し、その努力の成果で合格する」のであって、「ある参考書や問題集が受験生を合格させる」のではありませんよ。

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◆まとめるとは?
サブノートの問題点

 よく赤本や学習指導の本などでは「教科書をまとめましょう」とか「サブノートを作りましょう」と書いてありますが、このような方法では時間がかかりすぎてしまいます。あと1年間もなく、しかも5(3)教科もある人にそんなことをしている時間はあるのでしょうか? また、ノートまとめの作業を通して世界史の勉強をした気になる自己満足だけで終わってしまい。全然世界史のことが頭に入らずに終わる可能性があります。

 教科書をまとめるということについては、教科書は受験ででる最大範囲(早慶では用語集も)ではありますが、出やすい所、出にくい所があります。では「参考書のまとめを写せば良いか」というと、この行為は「参考書のまとめをただ暗記する」だけのことだと思います。

 それに高校や塾・予備校でのテキスト・授業ノート・プリントがあれば、そこに書き込めばいいだけですし・・・。

サブノートの作り方

時間が掛からないサブノートとは?
 しかし、サブノートづくりやまとめる作業には世界史の基本事項の整理教科書や参考書のより深い理解を助けるというメリットもあります。そこで、時間が掛からない全体的なサブノートを作る方法はないかと考えました。

時間が掛からないサブノートの作り方・その1
 1つの目の方法としては山川の「スピードマスター世界史問題集」Z会の「はじめる世界史50テーマ」のまとめなど市販の参考書や問題集のまとめ・年表をコピーしてノートに貼ってそこに書き込んでいく方法があります。

1に拡大コピーしたまとめに参考書などを読んで、自分の知らなかったことを書き込んだり、歴史の流れを→などでつなげたり、蛍光マーカーで王朝、人物、内政、外政、宗教などグループ毎に色分けしたりします。
2には問題文をまとめたモノを書いたり、1で書き込めなかった事を書いたりしてきましょう。
3には参考書などに載ってる地図を書いてみましょう。

時間が掛からないサブノートの作り方・その2
 2つの目の方法としてはこのHPで公開している世界史確認ノートです。各地域別に整理して、教科書や参考書を読んで、書き込んでいくと基礎事項の確認ができるノートで、歴史の流れを把握し、白地図も多くに載せて、同時代やテーマ史も把握できるように工夫しました。ルーズリーフに直接プリントすれば、いちいちノートに貼る手間もありません。

 模試や問題集で解けなかったり知らなかった事をどんどん書き込んで、世界に一つだけのあなたにあった参考書になるよう祈っています。 でも、あまり懲りすぎないようにね(^^;


時間が掛からないサブノートの作り方・その3
3つの目の方法としては教科書の内容理解に力点をおく方法です。「教科書が内容がなかなか理解できない!」という相談をよくされます。なぜ理解できないかの原因を考えてみると、本文丸暗記しようとしている、内容の要点や流れを把握しながら読んでいない、分からない所を放置している・・・が考えられます。こういう人には市販のノート類を活用するがいいでしょう。やり方としては・・・
1.地域別に教科書を要点や流れを把握しながらよく読む。
2.読んだ単元のノートの部分の空欄を埋めながら読んでいく。
3.問題集をやって、ノートに出来なかった部分や問題として問われた箇所を印を付け、書き込んでいく。
2でやる目的は空欄を埋めることで読んだ
教科書の内容の復習することと、教科書の要点をまとめたノートを読むことで教科書の中で重要な記述・要点を確認するためです。流れにそってノートの記述を矢印でつないだり、人物や外交などの事項毎にマーカーで色分けしてもいいでしょう。ここで絶対してはいけないのはノートを丸暗記することです。市販のノート類でお薦めなのは山川の詳説世界史B要点整理ノート清水書院のアウトライン世界史などです。


まとめ方について

なぜを問題文をまとめるか・・・
 勉強法や上でどうして問題集の問題文をまとめると書いたかというと、教科書では数ページにわたって書かれていることを、問題文では一題でその範囲のことがまとまっていること多いからです。

 また「問題文をまとめる」という行為は「問題文の内容を頭の中で整理する」ということもかねているので、「参考書のまとめを写す」よりも効果があると思います。

なにをまとめるか・・・
 「どのように問題文をまとめたらいいか?」ということもよく聞きます。どの程度のことを書き込むかは、受験生によってかなり違うと思います。一度習った人は忘れていた事だけ書くし、始めての方はすべて書くかもしれません。

 まとめるとは問題集を要約し、ノートを見ればその内容を思い出す程度のメモでいいと思います。まとめ方は例も上げて書いていますし、要約(文の重要な部分を見極める)はなれない初めのうちは、時間がかかるものだと思います。

どうやってまとめるか・・・
 問題文をまとめるに当たって、問題文を見てほしい点は、
自分の答えられなかったところ
解答する上でヒントとなるところ
そのテーマの大まかな流れ
の3つを注意してみていけば、まとめやすいかと思います。

 初めはなれるまで時間がかかるものだと思います。飽きずに粘り強くやっていってください。そのできなかった分野の問題集の問題文を数字()や↓などを使って流れを箇条書きにするとか、図表や教科書にある年表をコピーして、そこに書き込んでいくとか、略地図でまとめた方が合理的かつ効率的だと思います。サブノートを使っている方はそこに書き込んでいけばいいです。

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◆なかなか覚えられない!!
よく言われることですが・・・

 「歴史は暗記でない」と言うことを聞きますが、覚えていないと点はありません。

 逆に「歴史は暗記だ」と言いきるのも用語集や教科書、参考書を単に丸暗記しても、時間的も効率的とは言えず、入試では用語集や教科書、参考書の通りに問題が作られるということは少ないので問題があります。

 僕なりの答えとしては歴史は流れを把握して、過去問や問題集で入試問題を研究して、入試に必要な知識や自分の弱点を補って世界史を理解していくこと、つまり目指すは「歴史を理解(=物事がわかる・知ることすること」だと思います。パソコンを例えるならファイル(=用語)をいくら増やして(=丸暗記)もディレクトリーで分類・整理していなかったり、各ファイル間の関連を把握していないといざ、そのファイルを必要としたとき(=テストで聞かれたとき)に見つけられません。分類・整理や関連は理解していないと出来ないことです。

どの範囲まで理解するか・・・
 「○○大学にはどれだけの知識が必要か?」とか考えるのは、これを正確に考えてること無理ですのであまり神経質にならないでください。だいたい普通の受験生が理解していることプラスαだと思います。入試では難しい問題が出ても普通の受験生ができないものは差がつかないし、一番差がつくのは普通の受験生ができる問題を確実に正答していくことです。普通の受験生が理解していることとは教科書で文化史や経済史以外の理解しやすい内容と言えると思います。プラスαの部分は文化史や経済史と問題集や志望校過去問演習を通して入試のでやすいもの確認し、確実に答えられるように弱点補強をすることです。過去問や問題集でどんな問題が出やすいか入試問題をしっかり研究ましょう。

どうやって理解するか・・・

  まずは流れを把握して、最低限の知識を整理していき、それから問題集などで自分の知らないことや、どんな問題が出やすいか入試問題をしっかり研究して入試で必要な知識を加えていけばいいです。例えるなら、流れと最低限の知識を整理して骨組みをつくり、問題集などをやってに用語・語句のいろんな関係を押さえて肉付けしていくことです。

 「流れ」とは僕はストーリーだと思います。皆さんはいくつかの昔話を覚えていますよね。暗記しようと頑張って覚えましたか? 歴史の流れの把握はこれと同じです。流れや関連をつかめてくるとただの世界史用語の集団がストーリーに変わり世界史がおもしろくなってきます。でも「流れ」をつかんだだけでは入試に対応しきれません。世界史は好きなのに成績はいまいち良くないという人がこの典型といえます。問題集などで自分の知らないことや、どんな問題が出やすいか入試問題をしっかり研究して入試で必要な知識を加えてください。流れと最低限の知識を整理することと、入試問題を研究することの2つをやって初めて受験世界史で安定した高得点がねらえる知識・学力がつきます。

 問題集で知識の確認をすることとは別にもう一つ、是非ともやってもらいたいのは、学習したテーマの内容を友達や兄弟、もしくはお風呂に入った鼻歌代わりに自分の言葉で説明してください。途中で詰まったりしたら、教科書とか見て確認してください。この作業(人に説明できる)が出来ると言うことは、そのテーマについての「流れ」を理解している証となります。そしてこの作業はどんな聞かれ方をしても自分の言葉で答えられる、説明できる入試の解答の訓練にもなります。

 さて、流れを理解し問題集や過去問で入試問題を研究すれば、「(試験に出るから)暗記だ」と言いきる先生が本当に入試問題を研究して言っているかどうか判断が付くでしょう。丸暗記しようとはじめからやっても成功するのはせいぜい定期テストのようなものまででしょう。入試では身に付いた世界史の知識が必要です。コツコツ、繰り返し、着実に理解して身に付いた世界史の知識を作り上げていこう。

長期記憶に残すには・・・
 記憶のメカニズムとしては一時的な短期記憶と長期記憶があり、人は認識・学習したことをまず短期記憶として覚え、その後必要なものを長期記憶として脳に残します。上で理解、知識といっているのは長期記憶のレベルです。では、どうすれば長期記憶として残りやすいかというと・・・
1.動機・関連付けて学習する。
2.何度も確認作業をする。
3.しっかり睡眠をとる
世界史の勉強に当てはめると1は
流れや関連をつかむ、2は問題集で復習する作業にあてはまります。3は睡眠には体力の回復や体を成長させる以外にもその日の記憶を整理する役割があるからです。

分かっているけど・・・

 「世界史は好きなんだけどor分かっているのだけどテストや模試では点につながらない」という声をよく聞きます。これには次に上げる2つの原因が上げられます。

 1つは分かった気でいる、うる覚えだけでいるということです。つまり、しっかりと理解していないのに授業を受けたとかノートにまとめたという行為を終えたことにより「勉強した」と感じてしまうことで、これが一番心配です。

 もう一つは、テストの形式や問われ方になれていないことです。空欄補充の問題はできるのにセンターの正誤問題になるとできないと言うのがまさにこの例です。

 では、どうすれば克服できるかというと、問題集で知識の確認し自分の弱点や苦手な所を知り、そこを補うことと、問題形式になれることです。

語呂合わせは有効か・・・

 僕自身も模試や問題集でよく間違えるところがありました。ヴェルダン、メルセン条約でどちらが先だったかという部分です。ここで間違わないように頭の文字で「ウメ」と語呂合わせを作ってから間違わなくなりました。こういう時には語呂合わせは有効です。語呂合わせはどうしても間違ってしまう、覚えられない時の最後の手段です。できれば自分でつくってみましょう。別に自分だけがわかるようなものいいです。(「うめ」の例は他の人が見れば「???」ですよね)自分で作ったものは結構忘れませんよ。

 市販の語呂合わせ本を買ってそれをただ覚えようとするのはやめましょう。語呂合わせの本の中には見る人にとって覚えやすいものとそうでないものがあり、覚えにくい語呂合わせを覚えるのは覚えることをただ増やしているだけに過ぎません。覚えにくいものを覚えるのは呪文を暗記するようなものです。また、語呂合わせで覚えても受験であまり役に立たない語呂合わせもあります。上でも言いましたが語呂合わせはどうしても間違ってしまう、覚えられない時の最後の手段です。どうしても間違えてしまうもののみ、自分で語呂合わせを考えたり、自分が覚えやすい語呂合わせをみつけて覚えていきましょう。

漢字・カタカナ・・・

 中国史など教科書で漢字で書かれてるものは入試では漢字で書かないと点がないと考えてください。漢字を覚えるのは覚えるまで書くことです。特別講義で中国史の漢字練習用の漢字のお・け・い・こがあるので活用ください。

 カタカナもホーエンツォレルン家、ヴィットーリオ=エマヌエーレ2世と長いものやアウグストゥスとアウグスティヌスとまぎわしいものもあり、見慣れないカタカナばかりで覚えにくい人もいるでしょう。カタカナも覚えるまで声に出して書くことを繰り返すことです。教科書や参考書で少し違う表記になっている用語もあります。その場合は教科書や用語集の表記を覚えるのが一番良いでしょう。(詳しくはコラム・世界史の基本事項を見てください)

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◆地歴・公民科の選択
選択の基準
 受験教科・選択授業の選択で地歴(日本史・世界史・地理)・公民(現代社会・倫理・政治経済)の中からどれを選ぶか悩んでいるという相談をよく受けます。学習の分量や参考書など学習環境、受験の選択科目にあるかどうか等の面で差はありますが、選択するに当たって一番の決め手は、その勉強をやって楽しいか好きか興味があるかだと思います。楽しくない、興味のないものを勉強してもなかなか伸びませんし、学習する分量が他より多くても楽して、好きで、興味があるのもならそんなに気になりません。

世界史

 世界史と他の教科を比べると・・・

メリット
多くの大学で受験の選択教科に含まれている/参考書など学習環境が恵まれている/大学での講義の基礎知識を養える/現在の情勢の変化や制度の変化で学習内容が大幅には変わらない/各地域、各国史でそんなに深い内容までは学習しない(広く浅く)、など・・・

デメリット
小学・中学で習わない部分が多いので学習の分量が多い/カタカナ表記が多い/漢字表記も割と多い/たくさんの地域、各国史を扱う、など・・・

 個人的には世界史はしっかりと取り組み、内容が理解できれば、安定した得点が取れる教科だと思います。

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