3.インド・東南アジア

1.インド史

インド史を理解するポイントは各時代・王朝毎に政治や文化、特に宗教他地域との関わりを重視してみていくことです。
古代インド

  • 北インド:インダス文化→→アーリア人の進入→→ガンジス川流域に進出(バラモン教、ヴァルナ制)→→仏教・ジャイナ教の成立→→アレクサンドロスの進入→→マウリヤ朝(上座部仏教)→→クシャナ朝(大乗仏教)→→グプタ朝(ヒンドゥー教、法顕)→→ヴァルダナ朝(玄奘)→→ラージプート時代(義浄)
  • 南インド:サータヴァーハ朝(アーンドラ朝)、チョーラ朝、季節風貿易

  • インドのイスラーム王朝

  • 北インド:ガズナ朝、ゴール朝→→デリー=スルタン朝(奴隷王朝、ハルジー朝、トゥグルク朝、ティムール侵入、サイイド朝、ロディー朝)→→ムガル帝国(バーブル→アクバル(回印融和政策→シャー=ジャハン(タージ=マハル建設)→アウラングゼーブ(非イスラーム教徒を迫害)→→各地で反乱→→分裂(マイソール、マラータ同盟、シク教国))
  • 南インド:ヴィジャヤナガル王国:ヒンドゥー教、鄭和、ガマ来訪

  • イギリスの進出

  • ヨーロッパ勢力の進出
    ・ポルトガル:ガマのカリカット来訪、ゴア
    ・イギリス:マドラス、ボンベイ、カルカッタ
    ・フランス:ポンディシェリー、シャンデルナゴル
  • イギリスの進出:カルナータカ戦争、プラッシーの戦い→→ベンガル→→マイソール戦争→→マラータ戦争→→シク戦争→→インドを制圧→→イギリスの支配(東インド会社に統治権、ザミンダール制、ライヤットワーリ制、英の市場と原料供給地に)→→セポイの乱→→イギリスにより鎮圧→→ムガル帝国滅亡、東インド会社解散→→インド帝国の成立(イギリスの直轄地と藩王国)
  • 2.東南アジア史

    教科書では、中国史、イスラーム、大航海時代・・・とバラバラな単元で扱われる上、いろんな王朝が出てきて混乱するのが東南アジア史。まずは各国・地域毎で流れを確認し、地図などでヨコの流れをつかんでいこう。王朝、宗教、ヨーロッパ勢力の動きを注意してみていこう。

    各国史

  • ミャンマー:ピュー族→→パガン朝→→トゥングー朝→→アラウンパヤ朝→→→インド帝国に併合
  • タイ:ドヴァーラヴァティー→→スコータイ朝→→アユタヤ朝→→ラタナコーシン(チャクリ)朝
  • カンボジア:扶南→→真臘→→アンコール朝→→フランスの保護国
  • インドシナ半島東南部:チャンパー
  • インドシナ半島北部:東山文化→→中国の支配→→独立(10世紀、五代)→→李朝→→陳朝→→一時明の支配→→黎朝→→西山朝→→阮朝→→仏越戦争→→サイゴン、コーチシナ獲得→→ユエ条約→→清仏戦争→→インドシナ連邦(1887)→→ラオス併合
  • 島嶼部
    シュリーヴィジャヤ王国、シャイレンドラ王朝、マジャパヒト王国、マラッカ王国、マラタム王国、アチェー王国→ヨーロッパの進出(スペイン→アメリカ:フィリピン、オランダ(アンボイナ事件、蘭領東インド)、イギリス:海峡植民地(ペナン・シンガポール・マラッカ)→マライ連邦))
  • 東南アジアの宗教分布
    ・大乗仏教:ヴェトナム(中国から)、シュリーヴィジャヤ、シャイレンドラ朝(ボロブドゥール)
    ・小乗仏教:ミャンマー、タイ、カンボジアの王朝
    ・ヒンドゥー教:マジャパヒト王国
    ・イスラーム教:マラッカ(東南アジア初のイスラーム教国)、マラタム、アチェ
    ・キリスト教:フィリピン
  • 横のつながり

  • 2世紀:「海の道」の中継地として繁栄、扶南、チャンパー
  • 8世紀:イスラーム商人の活躍、中国は唐代、義浄来訪、真臘、チャンパー、シュリーヴィジャヤ、シャイレンドラ
  • 13世紀:モンゴル人が侵入、パガン朝は滅亡、チャンパー、真臘、スコータイ朝は服属、陳朝は撃退、マジャパヒトが建国
  • 15世紀:大航海時代でスペイン・ポルトガルの進出 中国は明代、鄭和の艦隊来訪、黎朝、トゥングー、アユタヤ、カンボジア、チャンパー、マラッカ、マジャパヒト
  • 17・18世紀:オランダの進出、中国は明から清、トゥングー朝→アラウンパヤ朝、アユタヤ→ラタナコーシン(チャクリ)朝、黎朝→西山朝、マラタム王国、アチェー王国
  • ヨーロッパ諸国の進出:フランス:インドシナ半島、イギリス:現マレーシア、シンガポール、ビルマ、オランダ:現インドネシア、スペイン:フィリピン(→アメリカに)、独立国:ラタナコーシン(チャクリ)朝
  • inserted by FC2 system