共通テスト対策研究
共通テストの分析・勉強法

 

●共通テスト世界史の分析

ここでは、過去問を参考に共通テスト世界史を分析したいと思います。

■ 問題作成者の方針  

大学入試センターが公表している、大学入試センターのHPで試験問題評価委員会報告書のなかに「問題作成者の方針」ということが書いてあり、そこを要約すると・・・

 1.出題の方針・・・

・歴史に関わる事象を多面的・多角的に考察する過程を重視する。

・用語なと知識のみならす,歴史的事象の意味や意義,特色や相互の関連等について,総合的に 考察する力を必要する問題を出す。

 2.問題の作成に当たっては・・・

・教科書にある初見の資料ても,そこから得られる情報と授業て学んた知識を関連付ける問題

・仮説を立て,資料に基ついて根拠を示したり,検証したりする問題

・歴史の展開を考察したり,時代や地域を超えて特定のテーマについて考察したりする問題

■ センター試験との変更点  

・大問数、問題数の変化

・問題文が大問のテーマを説明した文から史料、図やグラフ、会話文などに変わった。

・問題から問題文にあたる史料、図やグラフ、会話文から読み取り、得られる情報を分析・考察して、覚えている知識と合わせて解答する問題が増える

・空欄箇所に入る用語を問う問題から、文章を選ぶ問題が増えた。

・組み合わせ問題も用語だけの問題から、地図や図と用語を組み合わせた問題が増えた。

まとめると、

・資料や図・グラフの読み取り、分析・思考する問題がセンター時代より増加した。

・解答に必要な知識は教科書レベルの内容理解という点は同じだが、用語だけてなく地図や図も関連させて理解する必要がより強くなった。

・時代や地域を超えて特定のテーマの問題の増加した。

■ 対策  

・センター時代の過去問をしっかりやる。(解答に必要な知識は教科書レベルの内容理解はセンターと同じ)

・教科書の単元や時代や地域でまとめた通史的な単元でまとめられた問題集をやって基礎固めをした後、今から10〜20年分のセンター時代の過去問で特定のテーマの問題になれていく。

・共通テストの過去問で共通テスト型の分析・思考問題になれていく。

■ その他

1.A・Bの違いは?

→高校の週あたりの授業時間が異なり、内容では教科書で扱う時代や分量が違う。Aで学んだ人はAを受験、Bで受ける人は世界史Bの教科書で勉強すること。

2.本試と追試の違いは?

→以前センター時代の問題作成者の方針では違いがないとのこと。個人的には追試がやや難しい感じがしますが、可能なら本試だけでなく追試の過去問もやりましょう。

●共通テスト世界史の勉強法

 ここでは共通テストで世界史Bを選択する理系志望の受験生向けの勉強法を書きます。

・共通テストしか使わない世界史に割ける時間が少ないので、効率的に勉強することが大事です。

・共通テストで必要なのは教科書の内容を理解して、共通テストやセンターの過去問をやり込んで共通テストで高得点をとれる力を付けることです。

 共通テスト当日までにやるべきことは大きく2つのSTEPがあります。

STEP1 

 STEP1では教科書・参考書を使って世界史の全範囲の流れを押さえ、基本的な共通テストタイプの問題を解いて、基本的な問題を確実に正答できる学力をつけてください。

 教科書は丸暗記しようとはせず、だいたいの流れや基本的な事項の内容をしっかり押さえます。教科書出ててきた国名・地名は地図で確認し、図や絵・写真や史料も確認してください。

 教科書の内容を確認するために、

・教科書に応じたのノート型参考書

山川の「スピードマスター世界史問題集」

などの空欄補充型の問題集をやりって確認してください。

 その後、基本的なセンタータイプの問題集

駿台文庫「短期攻略共通テスト世界史B」

などをやってください。

■ STEP2

 STEP2は共通テストやセンターの過去問や問題集を使って演習・研究することです。

 応用力をつけるために

山川の「共通テストへの道 世界史B 問題と解説」(基礎より追試問題など応用問題が多い

HPの過去のセンター対策問題集

過去問集(掲載年度・問題が多いもの)

徹底的に過去問研究をしていってください。

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